響龍さんの訃報に愕然とした。
28歳の若さでどれだけ無念だったかを思うと、本当に胸が痛む。
事故当日の中継を観ていたので、改めて当時の対応に憤りを感じる。
医師の到着の遅さ、素人が仰向けにしたり担架に乗せるのを見ていてとても不安だった。
勝ち名乗りを批判する人もいるけど、怪我人がいても先に勝ち名乗りをするのはよく見る光景で。
むしろ、礼を合わせなくていいから、ゆっくり起き上がれよって良い意味もあるのではと捉えている。
ただ映像だけを見ると残酷に見えてしまうのも事実だから、今後検討の余地もあるのかも。
それより何より、こういった大怪我は想定されるのに、協会が何も準備をしていないことが大問題。
土俵近くに医師とレスキューのプロを常駐させ、親方たちにも救助の訓練をさせるべき。
力士の安全が何より大事だし、進行も止めたくないんだろうから、両方の観点からも絶対必要なことだと思う。
もちろん、プロレスキューが救急隊を待つべきと判断した場合は、一時中断はやむを得ない。
この件で、1人の尊い命が失われただけでなく、対戦相手は一生責任を感じてしまうだろうし、力士全員、これから入門を考える人、その家族にも多大な不安を与えてしまう。
そのことを協会は厳重に受け止め、改善を徹底してほしい。
熱戦はファンも協会も求めるところだけど、安全策が万全でなければ安心して観れないし、志願者が減るのも当然と思う。
安全策が万全でないから、協会の発表にも不信感を感じる。
理事長は「病魔」という言葉を使った。
確かに死因は入院中の急性呼吸不全なのかもしれないけど、その原因はあの大怪我であり、適切な処置を迅速に行えていたら、容体も違ったかもしれないと思うと、責任逃れのようにも聞こえてしまう。
安全策が万全であれば、そんな疑念が生まれることもないんだろう。
私も協会に意見を送ったし、多くの声が寄せられていると思う。
響龍さんの死を絶対に無駄にせず、こんな悲しいことが二度と起きないよう、徹底した改善を求めます。
響龍さんのご冥福をお祈りいたします。